歯科検診の目的は、虫歯があるかどうかを調べることです。虫歯以外にも、歯並びやかみ合わせ顎関節、歯垢(プラーク)の状態、歯肉の状態を調べています。
最近では虫歯がないカリエスフリーな子供も増えてきましたが、その代わり、歯列不正でひっかかる場合があります。食事の欧米化による軟らかい食事のせいで、顎の発達が悪くなりつつあるのに、歯の大きさは昔の人と比べて大きくなる傾向にあります。
当院では検診で指摘されたお子様のご相談を積極的に行っておりますのでお電話またはメールでお問い合わせください。
生え変わった、特に前歯が気になるという事で来院される親御さんは少なくありません。
- 9歳で前歯が内側に生えている・・・
- 片方が生えているのに、もう片方が生えてこない・・・
- 発音が不明瞭になりやすい。
- 乳歯があるのにほっぺた側、歯の裏側に生えてきた・・・
- 傾いて生えている
など、その他も気になる事がありましたらご相談下さい。
~前歯が生え変わったらまずは歯並び検診に~
歯が生え変わってこれからの歯並びがどうなるのかなとご心配な方はこの機会にご相談下さい。
よくあるご質問とご相談を年齢ごとに分けました。
- 7歳、8歳
上の前歯が生え変わり、それが歪んだり捻れてたりする。
※反対咬合は直ぐに相談下さい。 - 9歳、10 歳
前歯の隣の歯が生えてきて、内側裏側に入ったり、デコボコになる。
年齢ごとに歯の症状やお悩みも違い個人差があります。
矯正治療の開始時期を見極める為にも、前歯が生え変わったら、
まずは歯並び検診をお受け頂く事をお勧め致します。

・口で呼吸している | ・指しゃぶり |
・爪を噛んでいる | ・ほおずえ |
・うつ伏せ寝 | ・飲み物を飲み込む時に舌が出る |
・テレビを見ている時、ゲームをしている時などに口が空いている | |
・片方で噛む | ・唇を常に噛んでいる |
右記の図の口輪筋(こうりんきん)に慢性的に力を加える事で、正しい歯の生える方向や、歯の形、歯の数、などバランスが崩れる原因となります。 こういった症状がある場合はご相談下さい。
お子さんを正しく成長させてあげる為に、生活習慣をきちんと見直してあげる事が大切です。
大人になってからでも矯正治療が出来るという時代になりましたが、それでも子どものうちから
治療を行うメリットはいまだ大きなものがあり、矯正治療をするとしないではお子さんの将来的な歯並びの
良し悪しにも大きく影響します。
大人の矯正治療は歯並びを綺麗にし、良い咬み合わせを
作ることを目的としています。
子供の矯正治療は。あごの成長発育のコントロールや、
そのままにしておくと成長に悪い影響をあたえるかみ合わせを治療します。- こどもはまだ成長段階にあるので、ある程度、あごの成長発育のコントロールをしながら矯正を行うことが出来るのです。
早期治療とは、乳歯の時期や乳歯と永久歯がま交り合う時期に、あごの成長を見ながら咬み合わせやあごの成長のコントロールなどを行い治療を進めてゆきます。
一方、本格的治療とは、永久歯が生えそろい、あごの成長発育がある程度予測できる時期(12歳~13歳ぐらい)でスタートします。
小学生からの矯正治療が間に合わなかったからと言って、中高生から矯正治療を始めるのが手遅れ・・・なんて事は決してありません。
あごの骨や歯の根が柔軟な時期の矯正は、大人の矯正よりスムーズそして、高い効果が得られます。
見た目にも何かと気を使う年齢になりますので、歯並びにお悩みがありましたら、是非一度ご相談下さい。
指しゃぶりは2歳児の、ほぼ半数のお子さんに見られる「くせ」です。
3才までなら指しゃぶりをしていても心配ありません。
3才まで、というのはまだ歯が抜けかわっていない乳歯の段階です。
このころは指しゃぶりによって歯並びが悪くなることはほとんどありません。
4歳位からしゃぶらなくなりますが、万が一指しゃぶりを続けていて、前歯の上下のかみ合わせが気になりましたら、一度ご相談に来てください。
放置しておくと出っ歯になったり開咬(上下の前歯がかみ合わない)に
なったりする危険性があります。
また、指しゃぶりを放置すると、舌を前に出すくせ(舌癖)がついたり、発音が不明瞭になることも少なくありません。
うつぶせ寝は、頭の重みが口の周辺にかかってきますので、顔の向きも、左右どちらかに偏ることが多いです。
頬杖を付くと付いている側の顎が圧迫されて顎の左右のバランスが狂ってしまい、歯並びが悪くなってしまいます。
乱杭歯や受け口などの可能性が高くなります。
クセが原因で歯並びが悪くならない様に、日頃からのこどもへの観察をおこなってあげて下さい。
- 矯正治療は痛そうなのですが、子供が耐えられるか心配です。
- 個人差がありますが、耐えられないような痛みではございません。
矯正装置が付くと、歯が動く時の生体反応により、歯が浮いた様な違和感があり痛みを感じることがございます。通常、2~3日で落ち着いてきますが、1週間くらいで消失します。
この痛みは、患者さんによっては全く痛みを感じない方もいらっしゃいます。 - 矯正治療中の歯磨きは難しいですか?
- 歯に矯正装置が付くと何も付いていない状態に比べて、磨き方がすこし複雑になります。装置の周辺に汚れがたまりやすく、虫歯や歯肉炎になる場合もあります。そのため、治療中の歯みがきは日々欠かせないものとなってきます。
矯正装置が付く前に、正しい歯みがきの方法をご指導させて頂き、 装置が付いた後、再度歯みがき指導を致します。