矯正治療は虫歯などの一般歯科治療と違って、診療所に来た時だけが治療なのではありません。
医院に訪れるのは装置を作ったり歯の調整に来るためであり、お家にいるときも矯正の治療は
継続していることをご記憶ください。
特に患者さんが幼いときには親御さんの積極的な協力が必要不可欠です。
親御さんが非協力的であればお子さんも挫折してしまいます。
お子さんを叱責するのではなく、一緒に治療を受けるような気持ちで励ましてあげて下さい。
- 1) 通院日時の約束は必ず守ってください
- 矯正装置が入ると、毎回来院時に装置をチェックさせて頂きます。装置の効果が充分に得られているかどうか確認するためにも、経過観察は必須です。歯の動きなどに合わせて御予約をお取りしますので、必ず通院日時はお守り下さい。
- 2) 歯をしっかりみがきましょう
- 虫歯にならない為にも、装置が付いている間はいつもよりこまめに、歯ブラシをしましょう。?担当医からのブラッシング指導もあります。
- 3) とりはずしのできる装置は決められた時間必ず使って下さい。
- 床矯正装置のような取りはずし式の装置は、決められた時間を厳守して使用してください。使用する時間が短いと効果が充分に得られず、治療が長引く原因となります。
- 4) 装置がこわれた時には、すぐに連絡してください。
- 歯や装置に無理な力が加わると矯正装置を破損しやすくなります。
もし、矯正装置が壊れてしまったらできるだけ早く連絡して下さい。そのまま放置しておくと、歯や歯茎を傷つけ、悪い方向へ歯が動いてしまいます。 - 5) 食べ物についての留意点
- せんべい、おかき、氷などの固い食べ物、またはチューイングガム、お餅などの粘着性のある食べ物は、控える様にして下さい。 これらの食べ物は、矯正装置の破損の原因となります。
- 乳歯だけの時でも矯正治療はできますか?
- 乳歯列の時期(3?5歳頃)では、上下のあごの骨格のバランスが良くない場合、また指しゃぶりなどの悪習癖が認められる場合、定期的に経過観察を行い、必要ならば、早期に治療を要することがございます。まずは、矯正歯科の専門医を受診して御相談ください。
- 3歳の男の子です。まだ指しゃぶりをするのですがどうしたら止めさせられますか?
- 4歳位から指しゃぶりをしなくなります。それ以降(4歳半?5歳頃)、指しゃぶりが続くと、 歯ならびへの影響だけでなく,「前歯で咬めない」「話し方が舌たらずになる」「食べ物を飲み込む時に前歯の間から舌を押し出す」「口呼吸をするようになる」など歯や口の機能に影響が出てきます。 当院ではとりはずしのできる矯正装置を使用したり、舌のトレーニングを行うことで改善していきます。 もし、お子さんが指しゃぶりをしているところを見つけられたら、『しゃぶらないように言葉で注意する』『眠りながらしゃぶっていたら、親がはずす』『しゃぶらなかったら褒める』などご家庭でも簡単にできることもあります。
- 3歳で受け口ですが、いつから小児矯正治療が必要ですか?
- 乳歯列時期の受け口は、軽度の場合、乳前歯が永久歯にはえかわる際に自然に治ることがあります。このとき、上の乳前歯4本は永久歯にはえかわっていて、前歯の噛み合わせが逆になっていれば早期に治療が必要となります。 矯正歯科専門の先生を受診して、定期的な歯のはえかわりのチェックを行うことをおすすめします。
- 子供がサッカーをやっていますが矯正治療(小児矯正治療)は、支障はないでしょうか?
- とくに支障はございません。矯正装置が付いていても、スポーツはできます。ボールが顔に当たるなどのけがをした場合、歯の表面に装置が付いていると、唇や頬の内側の粘膜を傷つけてしまうことがあり注意を要します。装置が気になるようであれば、マウスピースなどでカバーする方法もございます。